2021.04.22

世界のプラスチックリサイクル ニュースダイジェスト

環境問題に対し、いよいよ真剣に取り組まなければ、という機運がここ数年で高まってきている。そのような中で、グレタ・エルマン・トゥーンベリさん(スウェーデン)のように、個人レベルから活動を広げておられる方が生まれ、また、研究者や行政、企業も環境活動の取組みを強化する動きが活発化している。

これまでのように、どんどん製品を量産・消費して廃棄するという時代は終わりを迎え、商品・製品のライフサイクルを考えた設計・製造をしていかなければならない時代が到来している。

プラスチックの循環ライフサイクルは企業努力だけではもちろん成り立たず、個人消費者である私たち自身も自分事としてとらえ、マナーを守り自分が住んでいる地域や企業と共に活動を広めていかなければならない。少しでも良い状態でこの地球を後世へ引き継ぐために。
Infineon lancia una sfida di progettazione con i microcontrollori XMC
今回は、昨年6月より弊社ブログでも取り扱っているサーキュラーエコノミーや資源循環、持続可能性をキーワードに、海外での取組みを今一度振り返ります。

ニュースピックアップ1 ポストコンシューマ

プラスチック, 蓋, 廃棄物, リサイクル, 生態学, 水, 環境, 並べ替え, カラフルです
2020年6月~8月の3回にわたっては、ポストコンシューマー材(使用済みアイテム)の再利用やリサイクルの仕組み・リサイクルしやすいデザインの開発などの取組みをピックアップした。

ベルギーの企業では、再生PET材由来のハニカム芯材を開発し、製造時や製品輸送時のCO2発生量が従来の素材より大幅に削減できると発表。

世界的にコロナが蔓延した事に伴い、使用が増えたとされるEPS製食品用容器を回収し、ケミカルリサイクルにて新たな製品を製造すると発表したアメリカ企業の例。こちらの例では、これらのリサイクル活動によって、バージン材で製品を製造するよりも温室効果ガスの発生を70%削減できるという。

また、フランスの有名飲料メーカーでは、PETボトルにラベルを取り付けることをやめ、リサイクルしやすいデザインに変更した事例がある。

過去の記事はこちらから

サーキュラーエコノミー -世界のニュースから読み取るプラスチックリサイクル Vol.1-

サーキュラーエコノミー -世界のニュースから読み取るプラスチックリサイクル Vol.2-

サーキュラーエコノミー -世界のニュースから読み取るプラスチックリサイクル Vol.3-

ニュースピックアップ2 海洋プラスチック

太陽, ビーチ, ごみ, プラスチック, 自然, 海, オーシャン, 風景, 汚染, 土, 生態学, 熱帯

2020年9~11月の3回では、プラスチック問題を世界に突き付けた事象の一つである、海洋プラスチックへのチャレンジを取り上げたが、企業と地域の連携、企業同士の協業がリサイクル活動を助長している。


アメリカの企業は、海洋や沿岸に打ち上げられたプラスチック由来の繊維を用いたバックパック(リュックサック)を製造した。この取り組みは海洋汚染の防止になり、関係沿岸地域において雇用も生み出しているという。

ヨーロッパに拠点を置く2つの企業がパートナーシップを構築し、海洋プラスチック由来の自転車用品を製造した。この製品は世界の漁港や回収業者から収集した海洋を漂う漁網を使用したもので、企業同士の協業が成功への鍵となっている。

海洋プラスチックを使用したサングラスを発表したオランダの団体、水筒を作成したアメリカの企業。彼らの商品は海洋プラスチック由来の再生原料で製造されているが、商品自体が消費された後、再度リサイクルが出来るように設計されている。まさにサーキュラーエコノミー、サステナビリティを実現する事例である。

過去の記事はこちらから

海洋プラスチックは有効活用可能なのか ~美しい資源循環の輪を描くために~ vol.1

海洋プラスチックは有効活用可能なのか ~美しい資源循環の輪を描くために~ vol.2

海洋プラスチックは有効活用可能なのか ~美しい資源循環の輪を描くために~ vol.3

ニュースピックアップ3 バイオプラスチック・合成繊維リサイクル

悲報】ワイらは定期的にプラスチックを食べてることが判明 : VIPPERな俺
2021年1~3月の3回においては、バイオプラスチックや合成繊維のリサイクル事例を紹介した。バイオベース樹脂を25%使用したリサイクル可能なパウチを、風力や太陽エネルギーを使用して製造したアメリカの包装資材メーカーの事例。

メタンをPHAという生分解性ポリマーに変換する研究をしている3人の女性化学者たち。このPHAは自然環境で分解されるものであるが、従来の包材や衣類に使用されているポリエステルとして使用することができるという。

また、現在の衣類には混合繊維(ポリエステル繊維と他の繊維の混合)が使用されていることが多く、これが原因で衣類のリサイクルが難しいと言われている。そのような混合繊維からセルロースポリマーを取り出し、再繊維化する設備や施設建設に取り組んでいるスイスの企業の事例。

以上、これまで掲載してきた記事の振り返りとなりますが、様々な立場の方々が、それぞれの分野で資源循環の可能性を探る活動をされていることがわかる。

過去の記事はこちらから

海外のバイオマスプラスチック利用 ~芸術・賞といった異なる取り組みがリサイクルを進める~

要らなくなった繊維製品もリサイクルできる⁉ ~消費者の意識も変わる必要あり~

【再生可能】~バイオプラスチックはどのように活用される?~

これからの日本はどのように変化していくか?
本邦においても昨年、「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ということが大臣によって宣言された。日本企業のターニングポイントとなる「CO2排出量への対処」 (ニッポン放送) - Yahoo!ニュース画像出典:首相官邸ホームページ:https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202010/26shu_san_honkaigi.html

従来の消費するだけの経済システムは行き詰まり見せ、全世界でコロナが蔓延していることにより、私たちの生活の在り方、働き方といった面で様々なことが変化してきている。そんな今だからこそ、サーキュラーエコノミー思想に基づいた企業活動、消費行動に大きく舵を切る絶好のチャンスではないでしょうか。

すでに資源循環に取り組まれている企業様にとっても、またこれから取組みを強化されようとしている企業様にとっても、弊社が発信する様々な情報が、有益かつ取組みを促進するための知見の底上げとなり、業種を超えた取組みを加速していける一助となることを願う。

終わりに
弊社は今年4月で25周年を迎えることができました。これもひとえに皆さまのご支援があってのことと感謝いたしております。弊社パンテックは、「Reviving the EARTH」というVISIONを掲げ、脱炭素社会の実現を皆様と共に目指すべく、さまざまなご提案やご協力を出来るよう邁進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

パンテックブログ編集部

まとめ

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