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LDPE(低密度ポリエチレン)の特徴
低密度ポリエチレン(LDPEまたはPE-LD)は、他のポリエチレンと比較し軟らかい性質から軟質ポリエチレン、製法から高圧法ポリエチレンとも呼ばれる。低密度ポリエチレンとは密度0.910以上~0.930 未満のポリエチレンと定義されている。
なお、分岐構造をあまり持たない低密度ポリエチレンも存在するが、これはリニアポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン、L-LDPE)として、JIS K6899-1:2000にて区別される。
- 比重0.92前後と軽い。
- 乳白色半透明。フィルム成形するとほぼ透明になる。
- 無味無臭。
- 衝撃強さに優れる。
- 耐水・耐薬品性に優れる。
- 耐寒性に優れる。実用温度は-60℃程度までと低い。
- 耐熱性に劣る。融点は100~115℃、実用温度はそれより低い。
- 耐水性および無機溶剤に対する耐薬品性に優れる。電気的絶縁特性が比較的良い。
- 耐候性は低く、日光など紫外線や熱に晒されていると劣化する。
- 燃やすと構造が同じパラフィンのにおいがする。
- 加工性に優れ、各種添加剤を低減した成形が可能。
- LDPEはフィルムとして用いられる場合が多い。
LDPE(低密度ポリエチレン)の主な用途
- ホース、食品包装、ゴミ袋、内包緩衝材(プチプチ)、マヨネーズ容器
- 農業用の黒いフィルム
- 衛生手袋
- 水撒きホース
- 容器類やタッパーウェアの半透明なふたなど