国内営業 J.S 2013年入社

企業・部下両方の成長を担うリーダー

一冊の本との出会いが始まり

数十年前、就職活動を行っていた頃を思い返すと、過去の自分の小ささを思い出して恥ずかしさが込み上げてきます。学生時代から「人として正しいこと」「人としてあるべき姿」という考え方や教えなど、あらゆることに抵抗や反抗心を示していました。当時は、給与や休暇日数などの待遇面の良さとネームバリューの大きさで就職先を選び、選考を受けました。アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディ氏の大統領就任演説に「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country. (国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい)」という一節がありますが、昔の私はその考えと真逆の考え方でした。「この会社に入ったら、会社は俺に何をしてくれるんだろう?」、そんな期待を抱くばかりで自分自身を顧みることは一度もなかったように思えます。そして、就職後もそんな自分を変えようとはせず、自分のためだけに働き、生きていました。

そんな私を変えてくれたのが、家族の存在です。今までは自分一人が生活できればいいと思って生きていましたが、家族という守る存在ができて初めて家族のために生きようと考えを改めました。結婚を機に転職を考えた時、今までの自分を変えたい一心で、自分が成長できる環境に身を置きたいと考えていました。就職活動で出会った企業の中には、ネームバリューのある大企業や待遇面の優れた企業もありましたが、私が求める“仕事を通じて成長できる場所”があるかどうかを判断すると、残念ながら私の思いと一致する企業ではありませんでした。そんな状況で、パンテックに応募したところ、選考ステップの一つとして課題図書を一冊読みました。今まで本を読むことすらしてこなかった私の心を打ったのが、パンテックの創業の原点となった稲盛和夫氏の『生き方 -人間として一番大切なこと- 』という本でした。ろくに勉強をしてこなかった私はこの本と出会い、自分の求めていたことがここにすべて載っていると感銘を受け、転職先にパンテックという会社を選びました。

人をマネジメントする

2013年の秋に中途入社し、本社で数年の営業経験を経て、2016年6月から東京支店へ転勤となりました。本社勤務時代に私を一から育て上げてくださった上司が1年前に東京へ赴任しており、その後を追うように支店での勤務が始まりました。尊敬できる上司とまた一緒に働けることの嬉しさ以上に、支店の土壌をつくっていただいた上司の思いを無駄にしてはいけないという気の引き締まる思いの方が強かったです。その後しばらくして、支店長としてマネジメントする立場になり、私なりに組織のあるべき姿について考えるようになりました。

企業規模が大きければ大きいほど、経営層と末端社員の距離は広がり、経営者の思いとズレが生じてくるものです。考え方を浸透させ、同じ目的に対してベクトルを揃えたアクションを取ることによって、質の高い仕事を生み出し、営業チームや所属部署など組織の統率を図ることにつながります。仕事の成果は売上やプロジェクトの達成など目に見える分かりやすいものですが、人の心は目に見えません。見えない部分だからこそ、ふとした変化や違いに敏感になってケアをするのが管理職として持ち合わせておくべき要素だと考えます。

戦後の高度経済成長期以後、日本ではワークライフバランスを度外視した「仕事が人生のすべて」と掲げる価値観を多くの労働者が持っていた時代があり、今の私たちの生活に豊かさをもたらしているのは事実です。しかし、今の時代には合っていない働き方だと思います。仕事至上主義の時代から、働く人の心にフォーカスした取り組みが企業にとって必要不可欠だと感じます。そのため、私が東京支店のメンバーと共有している考え方として、業務時間内に効率よく仕事を行い、仕事の質を上げることで仕事とプライベートにメリハリをつけ、仕事もプライベートもどちらも全力で楽しむことを掲げています。パンテックの経営目的にもあるように、「全従業員の物心両面の幸せを追求する」ためには、家庭で支えてくれる家族のことまで考えなくてはいけません。家族と過ごす時間を犠牲にしてまで仕事に没頭することに疑問を抱きますし、家庭があってこそ仕事ができる環境にあるとさえ私は思っています。部下や後輩の業務管理を行うことは上司や先輩の役割ですが、仕事のマネジメント以上に人のマネジメントが求められていると感じていますし、社会全体がそういった方向性に向かっているという実感もあります。

マネジメントを担う役職に就き、様々な壁にぶつかっていますが、やはり一番難しいのは人のマネジメントです。今も一人のプレイヤーとして目標達成に向けた取り組みを行っていますが、その傍らで現場をしっかりと把握し、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」の最適な運用に参画していく立場であることも忘れてはなりません。マネジメントをする立場になって、ようやく上司の苦労が理解できたような気がします。持論ではありますが、同じ空間で働く仲間に関心を持ち、互いに尊重しあうことで信頼関係が生まれ、そこで初めて一つのチームとしての各人の役割と能力を最大限発揮できると固く信じています。私の考えは少し暑苦しいのかもしれませんが、仕事においては最もパフォーマンスの高い仕事が生まれる好循環だと自負しています。

自分より優れた部下を育成するのが最大の成果

パンテックという会社はまだまだ成長を続ける企業です。支店メンバーの採用に携わるようになり、採用後の人材育成にも責任を持つようになりました。自分が面接をして採用に関わった以上、後輩をしっかりと導いてあげることが務めだと考えています。後輩に恥ずかしくない姿を見せなくてはいけないですし、先輩社員こそ成長を止めてはいけないと強く思っています。私が尊敬する上司は、「上司は自分よりも優れた部下を育成することが最大の成果」という教えを説きますが、言うのは簡単でも誰にでもできることではありません。指導を行う上司や先輩の質にムラがあると、教育を受けた部下や後輩の成長にも差が出てきてしまいます。そのため私は、人材育成は教育を受ける側だけの問題ではなく、指導者が評価される対象であり、与えられた試練だと考えを改めるようになりました。

私は異業種から転職しましたが、業界未経験者でも活躍できる場があります。それは、私たちが取引をさせていただいているプラスチック排出企業様からプラスチック樹脂原料や業界の勉強をさせていただける関係性があるからです。有難いことに、分からないことを素直に教えてくださいと教えを乞うと、その倍以上に何でも教えてくださる先生たちが多くいらっしゃる、大変恵まれた環境にあります。これから出会う仲間は、大学を卒業したばかりのフレッシュマン、キャリアアップなどを目的としたキャリアを持った方など、一人ひとりバックグラウンドが異なります。その人が今まで培ってきた経験や知識を土台にし、それらをより活かせる場所があります。今までの経験に+αで、パンテック入社後に様々な学びや成長機会を得て、ともに成長できる仲間と一緒に働けることを心待ちにしています。