2018.01.18

中国廃プラ輸入全面禁止:輸入固体廃棄物の廃プラスチックに関する環境保護基準を発表

1月11日、中国国家環境保護部と中国国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)は、中国への輸入固体廃棄物に関する国家標準(GB)を共同発表した。また、この基準は2018年3月1日から適用されることが明らかとなった。

輸入固体廃棄物に関する国家標準(GB)における廃プラスチックの定義

まず、今回の発表と前回2015年に発表されたGBの内容を比較すると、廃プラスチックの定義が変更されている。

【2015年GB】
プラスチックの生産およびプラスチック製品の加工工程で生成した熱可塑性の切れ端や不合格品、あるいは使用済みで洗浄を施した熱可塑性プラスチック(チップ状、塊状、粒状あるいは粉状)

【新GB】原文まま
废塑料(Waste and scrap of plastics)
本标准所称废塑料是指在塑料生产及塑料制品加工过程中产生的热塑性下脚料,边角料和残次品

日本語訳:プラスチックの生産およびプラスチック製品の加工工程で生成した熱可塑性の切れ端や不合格品

今回の定義では、「粉砕品」に関する記載が完全に削除されているが、樹脂や色目などの具体的な内容は明記されていない。

中国企業の廃プラ輸入ライセンス取得状況

2017年末に、中国の輸入企業に対して2018年第1回目※¹の輸入ライセンス許可が下りたものの、プラスチックリサイクル業界全体では8社しか輸入資格が認められておらず、輸入可能数量枠が昨年比で1%以下であった。これらのことから推測するに、輸入ライセンスは与えられたが、新GBが発表された現状では輸入通関ができないことが想定され、荷送人へのシップバックリスクが高いと考えられる。

※¹中国への廃プラスチック輸入に関するライセンスは、通常であればひと月に2回発行され、1年間で計24回ライセンスが発行されていた。しかし、中国への廃プラ輸入がほぼ全面禁止の状況下で、次回ライセンス発行の見込みは立っていない。

2018年第1回目に輸入ライセンス発行が許可された8社の内訳として、PETメインが2社、PSメインが6社であり、各樹脂の輸入数量はPET:約5,700トン、PE:150トン、PS:約1,050トン、その他プラ:約2,450トンであった。

<過去3年の第1回目輸入ライセンス発行状況>

ライセンス発行企業数 輸入可能数量
2015年     534社   1,019万トン
2016年     472社    399万トン
2017年     335社    385万トン
2018年       8社    0.93万トン

中国エンドユーザーの声

弊社では、海外営業担当者を通じて、輸入ライセンスの発行が認められた企業にヒアリング調査を行い、中国現地の生の声を確認した。

某大手繊維メーカーの担当者によると、「新GBが発表され、ペットボトル成型前のプリフォームに特化した工業系プラスチック原料のみを仕入れている。第1回目の輸入ライセンスが発行されたが、輸入可能数量が少なく事業性がないためライセンスがあっても無くてもあまり意味がない。今後はバージン原料の取扱い増加を視野に考えている」とのこと。

また、PSエンドユーザーの担当者は、「工業系プラは輸入できる見込みだが、実際の輸入可能数量などの詳細情報がなく本当に輸入通関できるか懸念している。旧正月に入るため、輸入原料における仕入や生産計画の見通しが立てられない」と述べている。

現地で仕入れた生の情報発信に努めています(写真中央:弊社社員)

第三国市場への販売力がパンテックの強み

中国への廃プラ輸出が全面的に停止している中、弊社では数年前から第三国市場への販路開拓と現地企業との関係構築に努めたことが実を結び、汎用樹脂を含めた各種プラスチック樹脂の第三国市場への販売実績を築いております。また、海外販路だけでなく国内完結型のリサイクルフローを構築し、各種ペレットの国内販売にも注力しています。

国内営業担当も海外出張を行い、新規販路の開拓に努めています(写真右:弊社社員)

弊社では、正確でスピーディな情報発信やグローバルな目線と国内販路の両面から、排出企業様とともにプラスチックリサイクルの最適化を目指してまいります。改めて第三国市場への販売を検討されておられる企業様に、ぜひご提案の機会をいただければ幸いです。

お問い合わせは下記までお願いいたします。

株式会社パンテック
TEL:077-543-6625
MAIL:info@pantechco.jp

まとめ

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