2015.11.12

パンテックの“難題”への取り組み

日本国内で発生する廃プラスチックの素材は、年々複合化が進んでいます。汎用樹脂の中でも特に純粋な素材を多く用いて製造されている耐久消費財は、コスト的な要因からその生産拠点をアジア市場に移転しています。それに伴い、汎用樹脂の中でも特に純粋な素材の日本国内における排出は、減少の一途を辿っています。

一方、日本国内で発生する廃プラスチックの素材の多くは、複合材と言われる「アロイ樹脂を使用した成型素材」、「コーティングや特殊な添加剤が付け加えられたもの」、「多層成形」などによる端材やロス品です。プラスチック関連メーカーが製品における付加価値の向上を目指す中で、それに伴い、素材も複雑化し、リサイクルにおいて“難題”とされるものが多く排出されます。

そのような中、パンテックでは“難題”をクリアする努力を続けながら、国内をはじめ、アジア全域の多くのパートナー会社様と共に、排出元様のリサイクルをプロデュースさせて頂いております。例えば、通常であれば産廃に回っていた素材である多層フィルムを分離することにより、有価物化が可能となりました。このように、分別・分離・配合などを行い、素材を選別してリサイクルを行ったり、複合素材のあるがままの形態を前提としたリサイクルができないかを検討し、用途開発を行ったりしています。

上記画像は弊社の協力パートナー会社の工場と、開発中の設備です。

弊社では、排出元様のリサイクルを一貫してサポートするために、加工設備の開発及びメンテナンス、廃プラスチック素材の有価物化、そしてリサイクルフローの管理までを行い、徹底的にリサイクルのお手伝いをさせて頂いております。
パンテックのリサイクルにおけるトータルプロデュースは、排出元様の要求を細かくお伺いし、最終的には製品化に至るまでのオペレーションに責任を持つことです。
こうした不可能と思われるテーマを実現できますのは、ひとえに、日頃からご支援を頂いております排出元様、機械設備の開発を担って頂いておりますパートナー会社様や弊社原料から製品化を行う提携ユーザー様のご指導ご鞭撻の賜物であると感謝しております。

プラスチックリサイクルにおいて、廃プラスチックの有価物化にお困りの方は、是非パンテックまでお問い合わせ下さいますよう宜しくお願い申し上げます。

まとめ

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