2021.01.13

海外のバイオマスプラスチック利用 ~芸術・賞といった異なる取り組みがリサイクルを進める~

皆様は「バイオマスプラスチック」をご存知でしょうか。
化石燃料を使用せず、環境に優しい新素材として近年注目を集めています。

今回は、そんなバイオマスプラスチックを題材にした事例をご紹介させていただきます。
芸術や化学といった幅広い分野に進出をしており、興味関心を引く内容間違いなしです。

事例でひも解く海外のサーキュラーエコノミー ~バイオマスプラスチック編~

1.韓国人芸術家がバイオプラスチックでエコフレンドリーな家具を3D印刷

リュウ・ジョン・ダ氏 40歳は、木材をコンセプトにした家具で有名な韓国人芸術家だが、
近年は、作品を制作する際に発生するプラスチックごみを削減するために、コーンスターチ由来の
バイオプラスチックを使用し、3D印刷をするようになった。

※出典:ロイター South Korean artist turns to bioplastics for Earth-friendly furniture

ワールドバンクによると2016年は 全世界で2億4千2百万トンのプラスチックごみが排出。
また、韓国環境団体(Korea Environment Corporation) の調査では2018年に韓国で
820万トン以上のプラスチックごみが発生しており、リュウ氏はバイオプラスチックを使用することで、
このようなプラスチックごみの削減につながるかもしれないと言う。

今回「Digital Craft」というプロジェクトの作品において、彼は PLA (Polylactic Acid : ポリ乳酸)を使用した。
これはコーンスターチやサトウキビ由来のバイオプラスチックで再生可能資源であり、
ある環境で数年経つと分解
されるものである。

「デザイナーとして、エコフレンドリーな素材を作品に使用する可能性、ポテンシャルを皆さんにみせたかった」と
リュウ氏は言う。

全文はこちら(英文)↓
https://www.reuters.com/article/us-earth-day-southkorea-cornstarch-furni/south-korean-artist-turns-to-bioplastics-for-earth-friendly-furniture-idUSKBN2220MY

2. 数時間で異変酵素がプラスチックを分解し、リサイクル

サイエンスジャーナル「Nature」で発表された研究によると、新しい酵素が発見され、
この新酵素はPET製のボトルや織物、包装材などを数時間で分解し原素材に戻すことができる
と研究チームは言う。
従来、PETのリサイクルと言えば、低品質で衣類や絨毯などにしか使用できないようなリサイクルだったが、
この新プロセスにより、食品グレードのPETボトルに適した耐久性のある材料にすることが可能となる。

「これで真の工業的規模でのPETのバイオリサイクルが可能になる」と
ポーツマス大学の酵素イノベーションセンター会長 John Mcgeehan教授はいう。

彼は、2018年にCarbios社(フランス)での研究において、LLC(leaf-branch compost cutinase)という
酵素を最適化し、酵素の性能や安定性の向上に成功した。
研究によると、200グラムのPET材の90%を10時間で分解し元の化学成分に戻すことができた。

この酵素を工業的規模で活用させるため、
Carbios社は、ペプシやネスレ, L’Oreal(ロレアル)などと協業し、開発を加速させている。
彼らの現在の目標は、2021までに、フランスのリヨン郊外に実証実験工場を設立し稼働させ、
2025年までに製品化し国際的に展開していくことである。

全文はこちら(英文)
https://www.mnn.com/green-tech/research-innovations/blogs/mutant-enzyme-discovered-recycles-plastic-hours

3. Accredo Packaging社 持続可能なイノベーション賞を受賞

プラスチック産業協会(the Plastic Industry Association : PLASTICS)により
2020年の Re/フォーカス サスティナブル イノベーション賞としてPureCycle Technologies社 と
Accredo Packaging社 が発表された。

Accredo Packaging社は、ポリエチレン製で、完全にリサイクル可能な自立型パウチを考案したことで、
ピープルズ・チョイス賞を受賞した。
考案されたAccredoFlex RP Gen2パウチは最大25%のバイオ由来樹脂で構成されており、
風力エネルギーや太陽エネルギーを使用して製造されている。

※出典:プラスチックトゥデイ PureCycle, Accredo Packaging Named Winners of Sustainability Innovation Awards

「これらの賞は、プラスチック業界が持続可能性とリサイクル改革において
どのように変化しているかを示し続けている」と プラスチック産業協会(PLASTICS)の
Ashley Hood Morley氏は言う。
また、「プラスチック業界が持続可能な開発に深く関与していることに感銘を受け続けている」と続けた。

全文はこちら(英文)↓
https://www.plasticstoday.com/sustainability/purecycle-accredo-packaging-named-winners-sustainability-innovation-awards/204762755863073

 

いかがでしたでしょうか。

何れの取り組みにおいても、プラスチックを無駄なく再利用するための技術やアイデアが練られており、
環境問題に対してそれぞれ違ったアプローチから良い方向に導けるような活動であることが伺えます。
弊社もまた、より多くの方にリサイクルとは何か、身近に始められる取り組みは何があるのかといった点に着目し、
オランダのプレシャスプラスチックを基にしたリサイクル体験機器を作成いたしました。


   
機材を作ったコンセプトは、「だれでも気軽に身近なプラスチックごみから、
まったく新たな製品に生まれ変わらせることのできる体験」です。
上記機材を用いて、今後は一般の方々も気軽に参加頂ける、リサイクル体験イベント等への
出展・企画を実施する予定です。詳細な活動については続報をお待ちください。

持続可能な循環経済の構築に向け、これからもパンテックは挑み続けて参ります。

執筆者:パンテック ブログ編集

まとめ

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