京都先端科学大学のアドバンスト・インターンシップ・プログラム(AIP:Advanced Internship Program)※により、2024年5月13日からパンテックに来てくださった同大学の三田彩乃さんと上田 有真さん。8月2日までの約3ヵ月間、パンテックの一員として実際の業務や高校への出張授業に取り組んでいただきました。そんなおふたりに、インターンシップを終えて、パンテックで働いた3ヵ月を振り返っていただきます。
※ アドバンスト・インターンシップ・プログラム(AIP:Advanced Internship Program):京都先端科学大学の学生が国内の受入企業に3カ月間のインターンシップを通じて本格的に企業実務を学ぶ同大学の独自プログラム。
PROFILE
三田 彩乃さん
京都先端科学大学 経済経営学部 経済学科3年/滋賀県出身
[パンテックを選んだ理由]
サステナブルな事業に関心があったものの、環境ビジネスがどのようにして成り立っているのかの知識がなかったので、長期インターンシップを通じて環境関連企業のビジネスモデルを学びたいと思い、パンテックを選びました。パンテックが地元の滋賀県の企業だという点も魅力に感じました。
上田 有真さん
京都先端科学大学 経済経営学部 経済学科3年/奈良県出身
[パンテックを選んだ理由]
AIPの「実習受け入れ先企業」5社の企業研究を行う中で、パンテックだけがどのような事業を行なっているのかのイメージをつかめなかったので、自分の目で確かめたいと考えパンテックを選びました。また、瀬田工業高校での授業や物性測定など、普段できないことができるのも魅力的でした。
なぜAIP(国内長期インターンシップ)に参加しようと思ったのですか?
三田:私は「どういう職業に就きたい」という具体的なキャリアビジョンがなかったので、長期インターンシップに参加することを通じて、自分のなりたい姿ややりたいことを見つけられたらと考え、参加を決断しました。
上田:私は入学当初からAIPに興味がありました。去年と一昨年にAIPに参加した先輩方の成果報告会に参加したのですが、先輩方が堂々と発表されている姿がかっこよくて、「私もそうなりたい」と思い、参加を決めました。また、3ヵ月あれば会社について深く知ることができますし、就きたい職種や業界を絞り込めると思ったことも理由の1つです。
パンテックの印象について教えてください。
三田:社員の皆さんがしっかりとコミュニケーションを取っていらっしゃることが印象的でした。パンテックは部署や社歴、役職など関係なく、皆さんが誰とでもフランクに話されていて、オープンな雰囲気を感じました。アルバイト先の企業とは雰囲気が全然違ったので、企業ごとに社風がこんなにも違うのかと驚きました。
上田:私も社長や専務が皆さんと同じ空間にいらっしゃって、密にコミュニケーションを取られていることに驚きました。マネジメント層の方は従業員にとって遠い存在というイメージを持っていたのですが、パンテックでは役職が高い方であっても身近な存在という感じがしました。インターンの私でも話しかけやすかったので、そこが良いなと感じました。あと、皆さん忙しいはずなのに、私たちをいつも気にかけてくれていて、本当に優しい方が多かったです。
インターンシップ期間中、どのような業務に取り組みましたか? また特に興味深かった業務はなんでしたか?
三田:初めは様々な部署で研修を受けさせていただき、総務業務や営業同行などもさせていただきました。その後、再生プラスチック原料の物性測定などに取り組ませていただきました。
上田:物性測定については射出成形機で試験片をつくるところから、それを用いて物性を測定する過程を一通り体験させていただきましたが、プラスチックの種類によって測定結果が大きく異なるので、そこが面白かったですね。当たり前と言えば当たり前なんですが、プラスチックの種類によって性質が違って、それに適した用途があるということを身をもって体験できたのが良かったです。プラスチック製品は世の中にあふれていますが、今までプラスチックの性質を意識することがなかったので、今回のインターンシップを通じて、物の見方が変わりました。
三田:私は物性測定も楽しかったのですが、営業同行が特に印象に残っています。社員さんが提案書や見積書をもとに商談の進め方やお客様との関わり方を丁寧にレクチャーしてくださったり、実際の商談にも参加させていただけたのは貴重な経験でした。初めはとても緊張しましたが、営業活動を間近で見ることができたことで、大学では得られない学びがあったと感じています。またリサイクル工場なども見学させていただけたことで、プラスチックリサイクルの流れを把握できたことも良かったです。見学させていただくまではリサイクルのプロセスがいまいち想像できなかったのですが、それも理解できましたし、ビジネスモデルについての理解も深まりました。
インターンシップの業務の一環で、滋賀県大津市の瀬田工業高校へ「プラスチックリサイクル」をテーマに出張授業を行っていただきましたが、準備期間を含めて楽しかった点と難しかった点をそれぞれ教えてください。
上田:授業に参加してくれる生徒の皆さんへのプレゼントとして、再生プラスチック原料を使ってコースターを作ったのですが、それが楽しかったですね。使用する原料の色味や配合によって、出来上がるコースターの柄も異なりますので、色々とアレンジしながら作るのが面白いなと感じました。難しかったことは授業を計画することです。これまで多くの授業を受けてきましたが、学ぶ側ではなく教える側として教壇に立つことは初めてだったので、何から手をつければいいか分からず、苦戦しました。生徒の皆さんの知識量によって内容や伝え方も変わってきますし、そこを組み立てるのが難しかったですね。
三田:私も楽しかったのはコースター作りです。使う原料の組成によっては気泡が入ってしまったり、同じ温度で加工しても焦げてしまったりと上手くいかないことも多くありましたが、組成の違いを体感することができましたし、再生原料を用いたものづくりの難しさを知ることができました。難しかったことも上田さんと同じく、授業を計画することでした。何が正解か分からない中で、2人で模索しながら考えたのですが、自分たちで1からつくるという経験がこれまであまりなかったので大変でした。
上田:出張授業の最後に生徒の皆さんにアンケートに回答してもらったのですが、「分かりやすかった」、「楽しかった」、「ペレットに触れることができて良かった」などのポジティブな感想が多くて嬉しかったです。
三田:伝えたかったことを伝えることができたのは自信にもなりましたし、工夫した甲斐がありました。
インターンシップに参加して成長したと感じる点について教えてください。
三田:自分の意見を伝えられるようになりました。今までは頭の中で考えていることを言語化することが苦手で、「なんて言おう」と考えているうちにタイミングを逸してしまうということが多かったのですが、自分の意見をレスポンス良く、きちんと伝えることができるようになりました。あと、人前で話すことにもそんなに緊張しなくなりましたね。インターンシップを通じて社員の皆さんとコミュニケーションを取ったり、出張授業などを通して改善されたと思います。
上田:私は話の筋道を立てて説明することがすごく苦手だったのですが、インターンシップではロジカルに物事を整理して、順序立てて業務を進めていくことを求められることも多かったので、そうした経験を通じて、インターンシップの参加前に比べて成長できたかなと思います。また色んな部署の方とコミュニケーションをとる必要性があったので、コミュニケーション力は向上したと思います。
どのような社会人になりたいですか。
三田:臨機応変に対応できる人になりたいです。たとえ予期しないハプニングが起こったとしても、慌てず冷静に対応できる人になりたいと思います。あとは周りをよく見て行動できる人になりたいです。インターンシップを通じて仕事はチームプレーの要素が強いなと感じたのですが、視野が狭くなってしまうとチームで連携することが難しくなると思います。だから、良い仕事をするためにも、周りの動きを把握しながら、自分が求められるアクションをしていければと思います。また、誰かが困っていたら声をかけるなどちょっとした気遣いをできる人になりたいと思います。パンテックで学んだ「利他の精神」ですね。
上田:私は環境に関わる仕事に就きたいと思いました。特にパンテックのように業界内で重要な立ち位置にいる企業に勤めたいです。インターンシップを通じた実感として、業界の結節点のような役目を果たすことができる企業であれば、自社の発展はもちろん、業界や社会全体に対してインパクトをもたらすことができると思います。その上、環境にも貢献でき、自分自身の成長にもつなげられるので、良いこと尽くめだと思います。また、今回のインターンシップを通じて、仕事を進めるためには色んな部門との連携が必要だと学ぶことができましたので、社内連携を促せる社内の結節点のような社会人になりたいです。
三田さん、上田さん、3か月間ありがとうございました!
インターンシップでの経験を通じて、社会で働くということや自身のキャリアプランについての解像度が高まったことがうかがえるインタビューでした。パンテックで学んだことを生かしながら、おふたりが素晴らしい社会人となり大いに活躍されることをお祈りしております。
まとめ
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