京都先端科学大学のアドバンスト・インターンシップ・プログラム(AIP:Advanced Internship Program)※により、2023年5月8日からパンテックに来てくださった同大学の白田凌雅さんとクア・チーフイさん。7月27日までの3ヶ月間、パンテックの一員として実際の業務や地元高校への出張授業に取り組んでいただきました。そんなおふたりに、インターンシップを終えて、パンテックで働いた3ヵ月を振り返っていただきます。
※ アドバンスト・インターンシップ・プログラム(AIP:Advanced Internship Program):京都先端科学大学の学生が国内の受入企業に3カ月間のインターンシップを通じて本格的に企業実務を学ぶ同大学の独自プログラム。
PROFILE
白田 凌雅さん
京都先端科学大学 経済経営学部 経済学科3年/滋賀県出身
[パンテックを選んだ理由]
はじめはインターンに行く予定はありませんでしたが、先生に勧められてAIPに参加しました。実習先候補企業6社の事前調査をする中で、プラスチックリサイクルの知識が全くなかったこともあり、パンテックだけがどんなことをしている会社なのかを具体的にイメージできず、好奇心をかき立てられたため、実習先にパンテックを選びました。
クア・チーフイさん
京都先端科学大学 経済経営学部 経済学科3年/マレーシア出身
[パンテックを選んだ理由]
もともと環境に貢献したいという想いがあり、将来は環境業界の仕事に携わりたいと考えていました。AIPに参加してパンテックのことを知り、ここでインターンをすれば、環境に関わるさまざまな仕事を知ることができると思ったので、実習先にパンテックを選びました。
インターンシップでパンテックに来る前からプラスチックリサイクルについて興味はありましたか?
白田:全然なかったです。学校での環境学習の中でリサイクルの授業を受けたときは「リサイクルって大切だな」と思うんですが、不要になったプラスチックがどのようにリサイクルがされているかが想像できなかったこともあり、これまでの生活の中でプラスチックリサイクルについてそこまで深く考えることがありませんでした。
クア:僕は環境全般に関して以前から興味を持っていて、その流れでプラスチックリサイクルにも関心がありました。とは言え、プラスチックごみを捨てるときに分別をするくらいで、何か特別な行動を起こしているというわけではありませんでした。
インターンシップに参加して、プラスチックリサイクルへの考え方や行動は変わりましたか?
白田:インターンシップを通じてプラスチックがどのようにリサイクルされるかについて理解することができたので、かなり変わりました。プラスチックごみを捨てるときは以前にも増して分別を意識するようになりましたし、プラスチックの種類や構成、リサイクルのしやすさなどにも意識が向かうようになりました。アイスの自動販売機の横には専用のゴミ箱が設置されていたりしますが、リサイクルについての知識を得たことによって、なぜ専用のゴミ箱が必要なのかという背景にある理由についても理解ができるようになったので、インターンシップ参加の前後でプラスチックを見る目が大きく変わったと実感します。
クア:インターンシップに参加する前はプラスチックに多くの種類があることを知りませんでした。実習の中で、プラスチックの種類毎に融点が違うために種類の異なるプラスチックを同時にリサイクルすることが難しいことなどを知り、分別の重要性を再認識しました。小さい頃からリサイクルを推進することは環境のために必要だと教えられてきましたが、それを実現することは簡単ではないんだということを実感することができました。
インターンシップの業務の一環で、滋賀県大津市の瀬田工業高校へ出張授業を行っていただきましたが、準備期間を含めて楽しかった点と難しかった点をそれぞれ教えてください。
白田:楽しかったことは、準備期間中に再生プラスチック原料を使ってコースターをつくったことです。出張授業を受けてくれる生徒の皆さんへのプレゼントとしてコースターを作ったのですが、製造のプロセスを通して再生プラスチック原料がどのようにして製品になるのか、リサイクルの工程を自分で体験できたことは大きな学びになりました。
難しかったことは、出張授業の当日に生徒の皆さんの前で話すことです。もともと人前で話すことが苦手だったんですが、クア君に助けてもらいながらなんとか最後までやりきることができました。ただ終始緊張していたので時々声が小さくなってしまったので、そこは反省点です。
クア:僕はどのように授業を進めていくのか、なにを生徒たちに伝えるべきかなどを2人で考えていくことが一番楽しかったです。僕と白田君は意見が分かれることが多かったんですが、意見を戦わせながらブラッシュアップしていく過程は、非常に充実感がありました。
難しかったことは、自分の考えや思いを生徒の皆さんに伝えることでした。伝えたいことを日本語でどう表現すればいいのかが瞬時に分からず、生徒の質問にうまく答えられない場面もありました。日本で働くためには瞬発的に自分の考えを表現したり、敬語を習得することも必要であり、日本語力はまだまだ強化しなければいけないと痛感しました。
出張授業の中で、もっとも生徒たちに伝えたいと思ったことはどんなことでしたか?
白田:出張授業で僕たちが伝えたかったことは、「プラスチックリサイクルの重要性」です。ただ、授業終了後にとったアンケートでは、何人かの生徒が「プラスチックを減らしていくべきだ」という回答をしており、こちらの意図していたことと違うかたちで受け取られてしまったと感じました。プラスチックは安価で加工がしやすく、大量生産に向いている非常に便利な素材である反面、資源の枯渇やCO2の排出、環境汚染などのデメリットもある素材です。でもそのデメリットはリサイクルしていくことで軽減していくことができるので、リデュースも大事だけど、これからみんなでもっとリサイクルを促進していこう、という流れを想定して授業をしたつもりでした。アンケート結果から、何人かにはそれがうまく伝わっていなかったなと…。クア君としっかり準備して臨んだつもりだったので、全員に伝えたかったことが伝わらなかったのは悔しかったです。
パンテックでのインターンを通じて、得たものや学びはありましたか?
白田:いっぱいあります。社会人がどういう生活をしているかを知ることができましたし、パンテックに入って挨拶というものがコミュニケーションの起点になって、そこから会話が生まれ、人間関係が築けるということを学びました。また、誰かに何かをしてもらったときに、ちゃんと「ありがとう」と感謝の気持ちを言葉で伝えることで、お互いに気持ちよく働くことができるという気づきもありました。当たり前と言えば当たり前ですが、それを当たり前にやることが非常に重要なことなのだと改めて思わせていただきました。
クア:パンテックにインターンシップに来る前は「環境の仕事をしたい」という漠然とした想いはあったものの、具体的に何をしたいのかを問われるとうまく答えることができませんでした。ですが、パンテックでのインターンシップを通じて、「環境関連分野の営業の仕事がしたい。プラスチックに限らず、資源を循環させる仕事がしたい」と考えるようになり、自分の将来について明確にイメージできるようになりました。それがパンテックにインターンシップに来て一番良かったと思ったことです。社会人にとって必要な考え方を教えてもらったこともよかったです。
パンテックの活動や課外授業を経て、自分の中で変わったと思う部分はありましたか?
白田:パンテックに来るまで、僕は社会で働くことに対してネガティブな印象がありました。楽しくない仕事を無理やりやらされて、孤独に黙々と働いて、上司に叱られて…という偏見があったんですけど(笑)、パンテックで働いている人を見て考えを改めました。パンテックにはしんどそうに働いている人は一人もいなくて、みんな責任とやりがいを持って働いている。もちろん時には苦しい仕事もあると思いますが、しんどいばかりじゃなくて楽しいこともあるんだなと。だからこれからは社会人になることをポジティブに捉えようと思います(笑)。
クア:これまでの僕は「自分がよければいい」と思う自分本位な考え方をすることがありましたが、最近は自分以外の人の気持ちを考えることが多くなった気がします。身近な例で言えば、電車で人に席を譲ることも以前よりも増えました。インターンシップに来てから、パンテックのクレドにある「利他」という言葉を知り、この言葉について考えるようになったことで、考え方が変わり、自分の取る行動に変化が出てきたように思います。また、身だしなみをちゃんとしなければ、という気持ちも芽生えました。インターン生であっても、自分はパンテックの一員として会社を代表する人間なんだと意識するようになり、「じゃあちゃんとしないとな」と思ったことがきっかけです。インターンシップを通じて、人として成長できたように思います。
最後に、おふたりはどんな社会人になりたいですか?
白田:人としゃべるときに緊張してしまうところがあるので、社会人になったら気兼ねなくコミュケーションをとれるようになりたいなというのがひとつ目標です。あとは、自分が置かれた立場、状況から何が必要なのかを自分で考えて、言われる前に主体的に行動できる社会人になりたいです。
クア:みんなと仲良くなれる社会人になりたいです。パンテックの営業の皆さんは、社内だけでなく社外の方とも仲良く話されているのが印象的で、はたから見ていても分かるくらい社内外の皆さんと良い関係を築いていらっしゃいました。良好な人間関係があれば仕事もやりやすいでしょうし、楽しく働けるように思います。そしてそれを実現するには、人としても魅力も必要だと感じます。僕自身はまだまだですが、いつかそんなビジネスパーソンになりたいです。
白田さん、クアさん、3か月間ありがとうございました!
性格が正反対のおふたりでしたが、お互いに足りない部分を補いつつ、また良い部分は高めあいながら業務に臨まれていたことがうかがえるインタビューでした。
パンテックで学んだことを生かしながら、おふたりが素晴らしい社会人となり大いに活躍されることをお祈り申し上げております。
まとめ
2024.08.02
【学生インターンへインタビュー!】3ヵ月間のインターンシップを振り返って
2024.08.02
2023.08.03
【学生インターンへインタビュー!】3ヵ月間のインターンシップを振り返って
2023.08.03
2023.03.03
2023.03.03
Copyright © pantech Corporation ALL rights reserved.