パンテックでは、若手人材が望むキャリアを形成し、世の中で活躍ができるよう、インターン生の受け入れを積極的に行っております。
現在、弊社ではインターン生2名をむかえ、教育実習を行うべく社内で授業の準備に取り組んでおります。本記事では、インターン生がどのように授業への準備を行っているか、その現場をレポートいたします。皆様に少しでも若者の熱量をお伝えできればと思います。
京都の大学からインターン生2名が来ています
※2人のインターン生と弊社顧問
現在、弊社に在籍している2名のインターン生は二人とも、京都市右京区にある京都先端科学大学に在学中で、学業の傍ら、弊社のプラスチックリサイクル事業に携わっています。
そんな彼らは、来る7月14日に、大津市内の県立瀬田工業高校において「プラスチックリサイクル体験機」を用いた教育実習に臨みます。
二人の教育実習が近づくなかで、6月中旬に初めて「プラスチックリサイクル体験機」を使用し、デモンストレーションを行いました。
※圧縮機とインターン生
事前にプラスチックリサイクル業界や、リサイクル事業とはどのようなものかなど、知識面の勉強を行ってきた二人ですが、実際に機械を動かしてリサイクルの流れを体験して頂くのは今回が初めてとなりました。
実際の機械を使いプラスチック製品を試作
プラスチックリサイクル体験機で製造するのは、コースターです。
今回製造するコースターは円形の平べったいおせんべいのような形状ですが、制作の難度は、未経験者にとっては決して低くありません。
製作の過程は、このようになります。
①まずは使用する樹脂をセレクトする。
②ペレット状または半粉砕状になった樹脂を、成形用の金型に流し入れる。
③金型に入れた樹脂をプラスチックリサイクル体験機に投入し、機械で圧縮をする。
しかし、ただ圧縮するだけではコースター状に成形できないため、機械のプラスチックのを押しつぶす部分を260度程度の高温状態にします。加熱したプレス部を金型に入れたプラスチック原料に押し当て圧縮し、整形します。
※金型から取り外し作業中のインターン生
特に難易度が高いのは、投入する樹脂の特性や、機械の設定温度によってコースターの形状や色合いが変わるという点です。インターン生はストップウォッチを片手に、プラスチックリサイクル体験機をじっと見つめていました。
機械から取り出した後はヘラを用いて金型から固まりかけたコースターを剥がします。
最終的にはカッターナイフで綺麗に形を整えますが、細かな作業であり、コースターに傷がつかないよう注意する必要があり、完成するまでは油断ができません。
※試作コースター
うまく行った場合、プラスチックならではの光沢感があるコースターが出来上がります。樹脂の色を混ぜることで、まるで花をガラスに閉じ込めたような、美しい柄のコースターを作ることも可能です。
そうしたこともあってか、インターン生2名は弊社技術顧問のもと、真剣な表情で機械と向き合い、長時間の作業のなかで合計12個以上のコースターを試作していました。
試作したコースターには、それぞれの設定温度を書き入れ、温度ごとの質感の違いや出来などを比較していました。不慣れな中でも、時折笑顔を見せるなど、楽しんで取り組む二人の姿が印象的でした。
教育実習本番では、この機械を実際に使用し、生徒の皆様とともにコースター作りを行うことになります。インターン生の二人は、現在も授業に使用するための資料を作成したり、授業の組み立てを行ってリハーサルをしたりするなど、余念のない準備を進めています。
パンテックが若者たちに期待すること
※作業に没頭するインターン生たち
自分が行うことと、他人に教え、期待通りに動いてもらうことの難易度は、大きく異なります。人をマネジメントする経験がある皆様は、きっと思い当たる節があることと思います。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」とは、昭和の軍人・山本五十六の言葉です。
教育実習まで残りわずかとなりましたが、ぜひ学生の二人には瀬田工業高校の生徒の皆さんに、「学ぶこと自体の面白さ」「知らないことを知る体験の重要さ」等の価値を伝えていただきたいと思う次第です。
二人の真剣さを見ていると、きっと生徒の皆さんにも喜んでいただけるような授業となり、実習自体も、難なく乗り越えていけるでしょう。弊社としても、機械の操作やプラスチックリサイクルの知識のみならず、授業時に活用できるプレゼンテーションのコツや、コミュニケーションの取り方などを通じて、お二人のような若い人材が素敵なキャリア形成を行っていけるよう、パンテックでは多方面から全力のサポートを続けてまいります。
パンテックブログ編集部