2022.12.12

「エコプロ2022」に出展、海洋プラスチック由来のリサイクル原料をご紹介

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 2022127日(水)~9日(金)に東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催されました「エコプロ2022」(主催:一般社団法人サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社)に出展しました。私たちパンテックは会員企業として参画しているクリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)が企画協力する「海洋プラスチックごみ対策パビリオン」内にてブースを構え、海洋プラスチック由来のリサイクル原料についてご紹介しました。
 メディアでも多数報じられておりますように、海洋プラスチックごみ問題は深刻です。毎年、約800万トンものプラスチックが海洋に流出していると言われており、2050年には海洋中のプラスチックの量が重量ベースで魚の量を超えるとの予想もされています。海洋プラスチックごみ問題は喫緊の課題として対策が求められていることは周知の通りです。
 海洋プラスチック汚染の問題には様々なアプローチがなされていますが、私たちパンテックは、海洋プラスチック由来のリサイクル原料の供給を通じて、その対策に乗り出しています。弊社は202111月に海洋プラスチック由来のリサイクル原料の製造・供給を行うアメリカのベンチャー企業、OCEANWORKS, Inc.と戦略的業務提携契約を締結。OCEANWORKS, Inc. の日本市場における唯一の公式サプライヤーとなりました。

【参考】
「海洋プラスチック汚染の解決を目指し、米ベンチャーOCEANWORKS®︎と戦略的業務提携」

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 今回の「エコプロ2022」では、OCEANWORKS®︎の海洋プラスチック由来のリサイクル原料各種、また本原料を用いて製作したアイテムを展示、ご紹介しました。OCEANWORKS®︎の海洋プラスチック由来のリサイクル原料は以下のような特徴があります。

 【OCEANWORKS®︎の海洋プラスチック由来のリサイクル原料の特徴】
 ・日本では供給量の少ない本原料の安定供給可能
 ・欧米、オセアニアでの導入実績多数
 ・国際的な認証プログラム 「GRS」認証取得済み
 ・第三者機関による各種認証を取得し、品質管理を実施

海洋プラスチック由来のリサイクル原料が用いられた製品は、国内外で色々と発表されているものの、日本国内ではまだ採用例は少なく、希少性の高いリサイクル原料の一つと言えます。
 加えて、ストーリー性の部分も海洋プラスチック由来のリサイクル原料の他にはない特徴と言えるのではないでしょうか。海洋プラスチックごみ問題は社会的関心度が高く、多くの方が認知している社会課題です。海洋プラスチック由来のリサイクル原料は、海洋プラスチックを回収し、再生した原料ということもあり、この問題に対してダイレクトに貢献することができます。元材の特異性と環境貢献性も他のリサイクル原料や環境配慮型の素材と差別化できるポイントです。
 今回の「エコプロ2022」では、そんな海洋プラスチック由来のリサイクル原料やそれを用いて作った成形品等を実際に手に取ってご覧いただきました。

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 日本国内では流通量が多くない素材であることもあり、会期を通じて、環境配慮型の素材を探されている調達担当の方や新商品を検討されている商品開発担当の方をはじめ、想定を大きく上回る方に弊社ブースに足を運んでいただくことができ、改めて海洋プラスチック由来のリサイクル原料の関心の高さを実感する機会となりました。初日には勝俣農林水産副大臣が視察にお越しくださり、また環境学習の一環として「エコプロ2022」に来ていた生徒・学生の皆様にも関心を持っていただくことができたことも、非常に良い経験になりました。

 実は今回の「エコプロ2022」では、弊社が直接出展した「海洋プラスチックごみ対策パビリオン」以外にも、弊社が関わる展示が2つありましたのでご紹介させていただきます。

① CO2の排出を28.7%抑制できる再生原料50%配合の再生フレキシブルコンテナバッグ
エコマークアワード

 今年、パンテックオリジナルの環境配慮型製品としてリリースしたリサイクル原料を50%配合した「再生フレコンバッグ」が「エコマークアワード2022 優秀賞」(主催:公益財団法人日本環境協会 エコマーク事務局)を受賞したことを受け、「エコプロ2022」の公益財団法人日本環境協会 エコマーク事務局のブースにてパネルが展示されました。
 パネルには受賞理由が掲示され、多くの方に本製品について知っていただくことができました。また、「エコプロ2022」終了後には、大阪にある日本唯一のエコマーク認定商品の常設展示施設、おおさかATCグリーンエコプラザ「エコマークゾーン」で1年間展示されることが予定されております。

【参考】
「パンテックのオリジナル環境配慮型製品、再生プラスチック原料50%配合の『再生フレコンバッグ』が『エコマークアワード 優秀賞』を受賞」

 

プラスチック資源循環促進型アップサイクルブランド「ReTA BASE」
ReTA BASE

 「ReTA BASE」は、技術の継承・環境への配慮をテーマとしたライフスタイルブランド「New Life Project」を運営する株式会社TRIFE DESIGNとパンテックの共創により2022年に誕生した日本発のプラスチック資源循環促進型アップサイクルブランドです。製品は全て使用済みストレッチフィルム由来の再生原料が用いられており、製造に係る全ての工程を国内で行なっています。使用済みストレッチフィルム排出事業者であれば参画可能な資源循環プラットフォームとしても機能するのも特徴の一つです。
 「エコプロ2022」には、TRIFE DESIGN様が出展されており、ピルグリム サーフ+サプライ様のショップやBEAMS様のオンラインショップ等で取り扱っていただいているトートバッグなどを展示。多くの方に実物を手に取っていただき、画像ではなかなか伝わらない生地の質感(耐久性・耐水性に優れており、汚れにも強い)や製品の軽さなどを感じ取っていただくことができました。
 なお、「ReTA BASE」は東京都環境局の「令和4年度 サーキュラーエコノミーの実現に向けたモデル事業」にも採択されており、東京都環境局の出展ブースにも製品を展示させていただいておりました。

 【参考】
「ReTA BASE」

 「エコプロ2022」に弊社ブースにお越しくださいました皆様、改めて感謝申し上げます。当初の想定以上の方とお話をすることができ、非常に有意義な展示会となりました。今回の展示会を通じていただいたご縁を大切に育みながら、最適な伴奏者として課題に対するソリューションを共創し、持続可能な社会の構築・実現に貢献して参りたいと考えております。

まとめ

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