2020.09.30

海洋プラスチックは有効活用可能なのか ~美しい資源循環の輪を描くために~

私たち人間が普段何気なく使っているビニール袋やペットボトル、それから使い捨て容器。
これらプラスチックでできたアイテムが、今や私たちの生活から切っても切れないほどの関係になっていることは、周知の事実でしょう。
しかしながら、どれだけ便利なモノであっても、やがていつかはゴミとなる日がやってきます。

 

本来であれば、家庭や企業から排出されたゴミ(産業廃棄物も含む)は一度処理施設へ運び込まれ、焼却や埋め立て、あるいは選別・洗浄を施されたうえ、原料として再利用をするといった循環の輪に組み込まれていきます。
ところが、ポイ捨てや不法投棄といった不適切な処理がなされることにより、自然へと放たれたゴミは、やがて風や雨といった自然の力により河川や海に流れ込み、海洋プラスチックごみへと変貌します。

現在、海へ流れ込むプラスチックの量は、世界中で最低でも年間800万トンに上るとも言われており、もしこのまま人類が何も対策を行わなければ、2050年にはプラスチックごみが海に住む魚の重量を上回ると予想されています。

日本においても、レジ袋の無償配布を取りやめる運動や、飲食店等でのプラスチック製カトラリーを使用しない方針に舵をきる企業が増えつつあります。
そもそものプラスチック使用量を抑制していくこと、これは勿論必要な事ではありますが、問題の本質は、「どうすれば使用済みプラスチックをゴミとして見るのではなく、貴重な資源として有効活用させることができるのか?」ということではないでしょうか。

科学技術の進歩と共に、ますます豊かになる私たちの暮らしですが、
その暮らしを支える、あるいは成り立たせている足元では、このような深刻な問題があるということを、今一度認識する必要があるでしょう。

さて、今回ご紹介する事例は、海外企業の海洋プラスチックを扱った、ユニークなサーキュラーエコノミー事例をご紹介させていただきます。

 

事例でひも解く海外のサーキュラーエコノミー ~海洋プラスチック編~

1. IncaseとBionic共同で海洋プラリュックとケース販売を開始

Incase社は海洋に流出する毎年800万トンもの海洋プラスチック汚染から海を守るため、Bionic社協力のもと、海洋プラスチックから製造された原料から製造された繊維を用い、バックパック、acbookのスリーブケース、オーガナイザーをリリースする。

Bionic社はWaterkeeper Alianceという非営利団体と提携し、海洋プラスチック回収拠点となる沿岸地域の回収・洗浄・原料化のためのインフラの構築を行っている。この取組により、当該地域の雇用創出にも貢献する傍ら、海洋汚染の防止にもつながっている。

全文はこちら(英文)↓
https://9to5mac.com/2020/08/08/hands-on-incase-bionic-collection/

 

2. タイのQualy社が回収ナイロン漁網を製品化し、フェイスシールドを製造

環境NGO団体であるEJF(Environmental Justice Foundation)は新たなプロジェクトとして、地元の漁師が回収した漁網を1㎏あたり10バーツで買取、COVID-19の感染予防対策としてフェイスシールド、消毒アルコールスプレーボトル、エレベーターやATMでの接触を避けるための器具(プッシュスティック)へ製品化するという取り組みをタイにて行っている。
タイの水産業は世界最大級を誇るが、海洋プラスチック汚染の面から見てもトップレベルの廃棄量だ。

国連によると、年間64万トンの量の漁網が海に流れ込んでいるという。

回収された漁網はタイのデザイン会社、Qualy社などが買い取り、洗浄・粉砕され、最終的に青色のナイロン原料となり、フェイスシールドなどの製品化へ利用される。

全文はこちら(英文)↓
https://www.weforum.org/agenda/2020/07/thailand-coronavirus-covid19-recyling-innovation-supplies-ocean/

 

 

いかがでしたでしょうか。

海洋プラスチックを生み出さないことは勿論ですが、既に自然界に放たれたプラスチックを有効に活用しようとしている取り組みは世界各地で進んでいます。
このような取り組みを夢物語で終わらせるのではなく、当ブログが海洋プラスチックの有効利用実現化に向け、一人ひとり何ができるかを考えていくきっかけになれば幸いです。

 

<<あとがき>>
パンテックでは企業様のサーキュラーエコノミー構築支援活動を行っております。
プラスチック廃棄物に対するサーキュラーエコノミーシステムや事例にご興味ございます方は、
是非お問い合わせフォームよりご連絡ください。
https://www.pantechco.jp/inquiry/

執筆者:パンテック ブログ編集部

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